👀便利グッズの紹介:アイアイサポーター2

前回に引き続き、今回も見えにくい利用者の方のご相談について紹介します。

前回のブログでは便利グッズ「コロコロ号」についてご紹介しました。

今回はiPadで手持ちしながら、拡大して、
小さい数字や文字を横に追うと
手ブレしたり、どこを読んでいるのか、文字を見失うことがあるので、
なにかいいグッズはないかという相談がありました。

始めは前回ブログで掲載した「コロコロ号」を紹介しましたが、
今回の利用者の方はiPadとiphoneどちらも使いながら、
文字を拡大して書類を見るために固定して使用したいという希望がありました。

コロコロ号はipadを持っている方しか使えないというデメリットがあります。

今回はiphoneやipad Miniを持っている方でも使える
便利なお助けグッズ「アイアイサポーター2」について紹介します。

主な機能は3つあります。

(1)拡大読書器の代用として

マジックテープで付属のキャスターを4か所装着することで
iPadやiPhoneを斜めにのせて、
カメラ機能や視覚支援アプリ「明るく大きく」などを
使って映し出された文字を読みやすい大きさに固定(フォーカス)して
キャスターがコロコロ動くことで、スムーズな移動が可能となり、
ストレスなく文字を読むことができます。

(2)A4サイズの文書の枠を捉えて文書を読み上げる

3本脚のスタンドの上に設置した天板の角の穴に合わせてiphoneやiPad/iPadminiのカメラを配置すると、A4サイズの書類全面を撮影することができます。
OCRアプリ(例:「Seeing AI」)を使ってテキスト読み上げさせることができます。

(3)手元の拡大鏡として

高さや角度の変更ができるので宛先を書いたり、爪を切ったりするときにも便利です。適切な角度に固定できるので、安心、安全に使用できます。

利用者の感想

「iPadを縦横にスムーズに移動できて便利」

「読む時に手が疲れない」

「コンパクトなのでパソコンの横に置いても邪魔にならない」

 

価格は11,000円(税込み)(R6.8月時点)です。

外形寸法:280mm×200mm×30mm

重量:670g

視能訓練室にてお試しいただけます。
気になる方は視能訓練室へご相談ください。

 

拡大読書器の代用として使用している様子

 

 

 

 

 

A4サイズの文書を「Seeing AI」アプリを使って撮影し音声で読み上げている様子

 

 

 

 

手元の拡大鏡として宛先を書いている様子

 

 

 

 

参照元:日本ライトハウス情報文化センター
参照元:合同会社ブラインドソリューション

👀8/3(土)にロービジョンサロンを開催しました

見えにくい・見えないために日常生活での不便さや困りごとを
軽減するために当事者同士で情報交換ややってみたいことや挑戦したいことに取組む場としてロービジョンサロンを行っています。

今回は年齢が70代から80代を中心とした利用者の方やそのご家族、
ボランティアの方にもお集まりいただきました。

今回のサロンでは、前半に講座(お口のフレイル予防)を行いました。
歯の模型を使って糸ようじや歯間ブラシを使うコツや歯磨きの上手な磨き方などを体験していただきました。

皆さんの関心が高かったようで、楽しく体験されていました。

後半は白杖のことや日常生活でできる工夫などについて皆さん
情報交換されていました。

当事者の方からの感想として
「歯も大事なので大変参考になった」
「皆さんが日常生活でどんな工夫をしているのか知ることができてよかった」
などの声をいただきました。

今回のサロンでは当事者の方から「運動不足なので、楽しく運動できる機会があったらいいのではないか」という要望がありました。

そこで、10/5(土)見え方お助けグッズ展ではウォーキング体験できるコーナーを予定しています。
見えにくくて、外に出歩くのは不安だけど、秋の季節を感じながら、
歩く機会があれば参加したいなど、ご希望の方がおられましたら、
また視能訓練室ホームページでご案内しますので、
お申込みいただければ嬉しいです。

次回のロービジョンサロンは10/5(土)見え方お助けグッズ展のためお休みになります。
そのため、次回日程は12/7(土)を予定しています。

次回以降のロービジョンサロンご案内はこちらをご覧ください。

今回ご参加いただいた皆さん、お集まりいただきありがとうございました。😊

 

 

【歯の模型を使って磨き方を体験している様子】

 

 

 

 

【当事者の方同士で情報交換している様子】

👀便利グッズの紹介:「コロコロ号」

前回に引き続き、中心が見えにくい利用者の方のご相談について紹介します。

前回のブログでは視覚支援アプリ「明るく大きく」についてご紹介しました。

今回はiPadで近くの文字を長時間見る際に、
手持ちしながら、拡大文字を読もうとすると重くて疲れたり、
手ブレしたり、どこを読んでいるのか分からないなど
操作が難しいことがあります。

「明るく大きく」を紹介した利用者の方もiPadを両手で持つだけで、
手振れして読むのが困難な状況でした。

そこでiPadを置いた状態で横や縦に移動させながら読むことができる
便利なお助けグッズ「コロコロ号」について紹介します。

iPadを拡大読書器の代わりとして使うグッズです。

キャスターのついた台にiPadをのせ、カメラ機能や視覚支援アプリなどを
使って映し出された文字を読みやすい大きさに固定(フォーカス)し、
台をコロコロと動かしながら読むことができます。

プリントや新聞、地図など平らな紙面に有効です。

利用者の感想

「iPadを縦横にスムーズに移動できて便利」

「読む時に手が疲れない」

「コンパクトなのでパソコンの横に置いても邪魔にならない」

 

価格は1,100円(税込み)(R6.7月時点)です。

外形寸法:縦約22センチ×横約16センチ×高さ約5.5センチ

重量:170g

視能訓練室にてお試しいただけます。
気になる方は視能訓練室へご相談ください。

参照元:日本ライトハウス情報文化センター

 

 

 

 

👀日常生活用具の紹介(視覚支援アプリ)の紹介

中心が見えにくい利用者の方からのご相談について前回に引き続きご紹介します。
前回ブログは回覧板の内容が分かりにくいということで
 「Seeing AI」「ヒデボックス」についてご紹介しています。)

今回は「説明書きなど小さい文字が見えにくい」についての相談を受けました。

今回は利用者の方にご紹介した視覚支援アプリ「明るく大きく」について
お話します。

「明るく大きく」は、眼の病気などで小さな文字などが読みにくい人のための読字補助ツールです。

白内障や緑内障など、眼の病気が原因で文字が読みにくくなることもあります。

このアプリは、小さな文字を、「大きく」
「くっきり(コントラストを上げる)」とさせて、快適に読むための補助をします。

「くっきり(コントラストを上げる)」を上下ダイヤルで、調整したり、「大きく」の左右ダイヤルで倍率を利用者さんの見やすい倍率に
 調整する方法について、練習していただきました。

始めは倍率を変更する場所が分かりづらかったようですが、場所さえ把握できれば
使用方法は簡単なので、数回練習すれば文字を拡大できるようになりました。

利用者さんの感想

「冷凍食品などの小さい字が読みにくい場面で「スマートフォン」で拡大して文字が見やすくなった。」

「どのくらいの倍率まで拡大すればいいか目安が分かるので助かる」

今使用されている「スマートフォン」や「タブレット」で文字を拡大できる無料のアプリになりますので、手軽に使っていただけます。

ご興味のある方はぜひ視能訓練室へご相談ください。

視能訓練室では見えにくい方の自立支援のため訪問相談も行っていますので、

お気軽にご相談ください。

 

 

 

👀日常生活用具(便利グッズ)の紹介:「ヒデボックス」

視能訓練室では見えにくい方に相談支援を行っています。

引き続き、中心付近が見えにくい利用者の方に紹介した内容についてお話します。
前回は回覧板の内容が分かりにくいということで
5/31掲載ブログでは「Seeing AI」についてご紹介しました。

今回は「Seeing AI」でA4サイズの文書を上手に読み込ませることができる
便利なお助けグッズ「ヒデボックス」について紹介します。

中心付近が見えにくい利用者さんと回覧板をドキュメントで読み込む練習を
しましたが、A4ピッタリで読み込ませることが難しく、
アプリが意図しない文書を勝手に読み込んでしまうという問題があります。
そこで、簡単にA4サイズの文書の枠を捉えて文字を読み込ませることができる
便利グッズ「ヒデボックス」を紹介しました。

ヒデボックスは組み立て式のため、組み立て方法を一緒に確認しながら、
練習していただきました。

自分で組み立てができるようになれば、読ませたいA4文書を下に置いて、
お持ちのスマートフォンやタブレットを透明板の
上に置いて、「Seeing AI」を起動し、シャッターを押すだけで、
簡単に撮影できます。

実際に利用者さんに組み立てから撮影まで練習していただいたら、
ご自身で、できるようになりました。

A4サイズを読み込むのは難しいため、ヒデボックスを使うと簡単に枠を捉えて、
A4サイズの文書を撮影できる便利なお助けグッズです。

※8/9時点でヒデボックスの販売停止されています。

販売はされていませんが、興味のある方は、
貸出ができますので、ぜひ視能訓練室にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

参照元:日本ライトハウス情報文化センター

👀6/1(土)にロービジョンサロンを開催しました

見えにくい・見えないために日常生活での不便さや困りごとを
軽減するために当事者同士で情報交換をしていただく場として
ロービジョンサロンを行いました。

今回は年齢が70代から80代を中心とした利用者の方やそのご家族、
ガイドヘルパーにもお集まりいただきました。

今回のサロンでは前半に認知症の講座や認知症予防の体操を体験していただきました。
後半は日常生活で気になることや日常生活でできる工夫などについて皆さん
情報交換されていました。

当事者の方からの感想として
「見えにくい人でもできる体操なので参加してよかった」
「皆さんが日常生活でどんな工夫をしているのか知ることができてよかった」
などの声をいただきました。

次回はお口のフレイル予防講座などを予定しています。

また、当事者の方から日常生活で困っていることを皆さんで共有して、
一緒に考えていきたいと思います。

今回ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。😊

👀日常生活用具(便利グッズ)の紹介:視覚支援アプリ「Seeing AI」

前回のブログでは「サインガイド」について紹介しました
引き続き、回覧板についての相談を受けました。

中心付近が見えにくい利用者の方から「回覧板の内容が分からないので、困っている」というご相談を受けました

今回は利用者の方にご紹介した視覚支援アプリ「Seeing AI」についてお話します。

今回は文字を読み上げる機能で、
文書をテキスト化して音声で読み上げる機能「ドキュメント」についてご紹介しました。

操作方法について、利用者さんが普段使っているスマートフォンの画面で、
一緒に確認しながら、おこないました。

A4の回覧板の内容を音声で読ませたり、音声を停止、再度再生など
一連の操作はできるようになりました。

音声で読んでくれますが、全てを正確に読んでくれるわけではないため
ある程度の推測は必要になります。

利用者の感想

「おおまかな回覧板の内容はだいたい分かるので助かる」
「今までは夫に読んでもらっていたが、自分でできることが増えてうれしい」

認識した文字を読んでくれる便利なアプリですが、デメリットもあります。
・意図しない部分を自動的に認識してシャッターを切ることがあります。
・上下逆に文書を撮影した場合に文字の認識が弱いことがあります。

「ドキュメント」では意図しないテキストを読み込んでしまうため、
何度か練習が必要になりますが、
行替えがあまりないシンプルな文書を音声で読んでくれるため、
簡単な文書や短文だけ「seeing AI」を使うなど上手に活用されている利用者さんもおられます。

無料のアプリになりますので、手軽に使っていただけるアプリです。

ご興味のある方はぜひ視能訓練室へご相談ください。

視能訓練室では見えにくい方が「できる方法や工夫」について電話、来所、希望者にはスタッフの訪問による相談も行っています。

 

 

👀日常生活用具(便利グッズ)の紹介:サインガイド

視能訓練室では見えにくい方の自立支援のため相談を行っています。

中心付近が見えにくい利用者の方から「回覧板にサインする場所が分からない」
というご相談を受けました

今回は利用者の方にご紹介した「サインガイド」についてお話します。

緑内障などで見えにくい部分がある利用者さんで、

いつも回覧で回ってくる伝達事項の下に自分の名前をサインしなければいけないが
どこに書いたらいいのか分からないというご相談でした。

いつも決まった場所へのサインとのことでしたので、
サインガイドをお勧めしました。

利用者さんの感想

「これでサインができるようになった」
「自分で書けるようになったのでよかった」

その他にも本や雑誌を読むときに、行を読み飛ばしたり、
同じ行を読んでしまったりなど文書に集中できない時にも役立ちます。
読みたい行に窓を置いて字を読みやすくするというものです。

自作で手作りしたサインガイドはちょっとした工夫ですが、
書く場所が凹んでいるので、手でさぐったり、

白黒のコントラストにより記載する場所が
分かりやすいという特徴があります。

タイポスコープは100円均一など事務用品が販売されているお店で購入して、
作ることができます。
黒の厚紙を使って書きたい様式や見たい様式に合わせてカッターでくり抜いて
作成することができます。
手軽で安価にできる工夫の一つです。

見えにくくて困っておられる方や周りのご家族の方にも
ぜひ知っていただきたい方法です。

 

詳しくお話を聞きたい方はぜひ視能訓練室までご相談ください。

👀4/6(土)にロービジョンサロンを開催しました

見えにくい・見えないために日常生活での不便さや困りごとを
軽減するために当事者同士で情報交換をしていただく場として
ロービジョンサロンを行いました。

年齢は60代から80代を中心とした利用者の方やそのご家族、
ガイドヘルパーやボランティアの方にもお集まりいただきました。

今回は新たにフレイル予防として脳トレ体操を体験していただきました。

当事者の方からの感想として
「手、足、口を使う運動は楽しくできた」
「1人では難しいのでみんなで運動することで楽しく取り組めた」
「新しい情報を知れてよかった」
などの声があり、みなさんから大好評でした。

次回は認知症予防について講座や軽い体操などを予定しています。

また、当事者の方から日常生活で「こんなことをしたい」
「こういうことができるようになりたい」など聞かせていただき、
皆さんで一緒に考えていきたいと思います。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。^_^

 

 

👀視能訓練室のご紹介~新しい取り組みをはじめました~

4月から新しい年度が始まりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

お花見を楽しんだ方もいらっしゃると思います。

くらしき健康福祉プラザ南側の広場の桜もきれいに咲いています。

 

 

 

 

 

 

 


今回は、

1 視能訓練士はどんな仕事?

2 くらしき健康福祉プラザ視能訓練室では何をしているの?

についてお伝えできればと思います。

 

1 視能訓練士はどんな仕事?

(引用:日本視能訓練士協会HPより:https://www.jaco.or.jp)

 

 視能訓練士がどのような職業なのか,どのような仕事をしているかについてお知らせしたいと思います。

「視能訓練士」と言われても聞きなれない方が多いと思いますが,
看護師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士と同じような医療系の国家資格です。

「視能訓練士」は昭和46年からはじまった医療技術職で「見る」に関する検査,訓練が専門です。

 視能訓練士の多くは眼科で勤務をしています。
具体的には,
(1)視力検査,視野検査などの視機能検査
(2)斜視,弱視の検査・訓練
(3)健診・検診で視覚障がいのスクリーニング
(4)視覚障がい者のリハビリなどが主な業務になります。
眼科で検査を受けたスタッフが「視能訓練士」だったかもしれませんね。  

     

2.くらしき健康福祉プラザの視能訓練室について

 くらしき健康福祉プラザは医療機関ではなく,保健・福祉施設のため,
眼科で勤務する視能訓練士とは少し違った仕事内容と思います。
 主には倉敷市民を対象に見え方に関する相談・支援をしています。

(1)見え方に関する相談支援
   倉敷市民の皆様(お子様から高齢者)に見え方に不安がある方の
   相談支援を行っています。

(2)視機能低下による日常生活での困難についての相談支援
        (視覚に障がいがある方,身体障害者手帳の有無は問いません。
   視覚からの情報は約80%と言われるぐらい日常生活には欠かせません。
   その視覚情報が少なくなると,当然,日常生活に困難な部分があります。
   例えば,「読み書き,移動」困ることが多いです。
   それを解決する方法として
   便利グッズの活用や工夫、福祉制度の活用方法等 
   を紹介しています。

(3)出前講座 
   子どもや大人の見え方に関する出前講座や講演会を行っています。

(4)3歳児健康診査での視覚スクリーニング
   倉敷市が行なっている3歳児健康診査に参加し,視力・屈折(近視、
   遠視、乱視)、斜視のスクリーニングを
行っています。

 倉敷市民の方で見え方で気になることがあれば,電話(086-434-9885)
フォームから気軽にご相談ください。

 

新しい取り組みのご紹介

 市民の皆様からの要望に応えて、4月から新しい取り組みとして、

 見えにくい方の情報交換の場として、「ロービジョンサロン」
 原則、偶数月の第1土曜日10:00~行っています。

 

定期的な個別相談として、「ロービジョン生活相談」
 原則、毎月、第3土曜日 13:30~行っています。

 ご希望の方は、予約制となりますので、電話(086-434-9885)で申し込みをお願いいたします。