前回のブログでは「サインガイド」について紹介しました。
引き続き、回覧板についての相談を受けました。
中心付近が見えにくい利用者の方から「回覧板の内容が分からないので、困っている」というご相談を受けました
今回は利用者の方にご紹介した視覚支援アプリ「Seeing AI」についてお話します。
今回は文字を読み上げる機能で、
文書をテキスト化して音声で読み上げる機能「ドキュメント」についてご紹介しました。
操作方法について、利用者さんが普段使っているスマートフォンの画面で、
一緒に確認しながら、おこないました。
A4の回覧板の内容を音声で読ませたり、音声を停止、再度再生など
一連の操作はできるようになりました。
音声で読んでくれますが、全てを正確に読んでくれるわけではないため
ある程度の推測は必要になります。
利用者の感想
「おおまかな回覧板の内容はだいたい分かるので助かる」
「今までは夫に読んでもらっていたが、自分でできることが増えてうれしい」
認識した文字を読んでくれる便利なアプリですが、デメリットもあります。
・意図しない部分を自動的に認識してシャッターを切ることがあります。
・上下逆に文書を撮影した場合に文字の認識が弱いことがあります。
「ドキュメント」では意図しないテキストを読み込んでしまうため、
何度か練習が必要になりますが、
行替えがあまりないシンプルな文書を音声で読んでくれるため、
簡単な文書や短文だけ「seeing AI」を使うなど上手に活用されている利用者さんもおられます。
無料のアプリになりますので、手軽に使っていただけるアプリです。
ご興味のある方はぜひ視能訓練室へご相談ください。
視能訓練室では見えにくい方が「できる方法や工夫」について電話、来所、希望者にはスタッフの訪問による相談も行っています。