前回に引き続き、65歳以上を対象に介護予防を実施している事業所から依頼を受けて実施した出前講座「目の疲れ」についてお話します。
「目の疲れ」の原因は主に4つあります。
1.ピントが合っていない→(出前講座「目の疲れ」について④、⑤、⑥、⑦)の
ブログに掲載しています。
2.目の病気が隠れている→⑧ブログ
3.見る環境が適切ではない
・パソコンとの適切な距離・姿勢について→⑨ブログ
・目にやさしいパソコンとの上手なつきあい方(環境)について→⑩ブログ
・スマートフォンとの適切な距離・見方について
・室内の湿度・環境を整える
4.その他(目の酷使、ストレス、体の不調など)
今回は「3.見る環境が適切ではない 」
・スマートフォンとの適切な距離・見方についてお話します。
以前ブログでご紹介した目の疲れ「セルフチェック」で
17~20に該当された方は、もしかしたら「見る環境が適切ではない」ことが原因で
目が疲れているかもしれません。
今回は「スマートフォンとの適切な距離・見方について」お話します。
スマートフォンはパソコンやタブレットなどと比較すると画面が小さいこともあり、
目との距離が近くなりがちなので、距離に注意が必要になります。
また、スマートフォンを見続けることでまばたきの回数が減るため、
「2.目の病気が隠れている」⑧ブログでお伝えしたドライアイになることで目の疲れになる可能性もあります。
スマホとの適切な距離は30cm以上といわれています
スマートフォン使用時の目との距離20cmの場合、
適切な目との距離30cmと比較しピントを合わせる力が1.7倍必要であるため、
目が疲れやすいといわれています。
その他には目の疲れは、見る姿勢や見方を見直すことで予防・改善することができる場合があります。
・スマートフォンは顔よりも下に配置する
・顔全体を下げるのではなく、見下ろすように見る
目を開けすぎるとまぶたも目も疲れるため、見下ろすような姿勢で見ると、
リラックスした状態で画面を見ることができます。
次回も引き続き、目の疲れの原因「見る環境が適切ではない」
についてお話します。
※倉敷市内の団体を対象に「大人」の見え方に関する出前講座を
おこなっています。
見えにくさに気づくチェックポイントや日常生活でできる
セルフチェックの方法などのお伝えしています。
出前講座をご希望の方がおられましたら、こちらからお申込みください。
参考文献:日本眼科医会HP