👀出前講座「目の疲れ」について⑤

前回に引き続き、65歳以上を対象に介護予防を実施している事業所から
依頼を受けて、実施した出前講座「目の疲れ」についてお話します。

目の疲れの原因の一つとしてピントが合っていないことがあります。
現在使っている眼鏡が合っていないと「目の疲れ」の原因となることがあります。

そこで大切になるのが、見たい目的にあった眼鏡を使用することや
見たいものとの距離が適切がどうかということがポイントになります。
眼鏡には見える範囲(距離)が異なるさまざまな種類があります。

前回ブログでは「近用眼鏡」についてお話しました。

今回は「近々両用レンズ」についてお伝えします。

近々両用レンズとは・・・

近々両用は、近くを見るときに奥行を持ってみることができるレンズです。

近方を基準として、手元から約1m先の距離にピントを合わせて、
さらに横幅をワイドにカバーします。

前回ブログでご紹介した近用眼鏡では、少し奥(40cm~60㎝先のパソコン画面)を
見るのに不便を感じることがある場合もあります。

そこで、近方奥(レンズ上方)を近方(レンズ下方)より
少し弱めの度数にすることで、例えば、30cmの手元資料を見ながら
デスクワークでデスクトップパソコンの画面距離1mを見たり、
新聞などを広げて読むなど目と新聞との距離が離れている場面などで便利です。

 

 

 

 

 

書類やパソコンの他にも料理を食べる場面では、手元のご飯(米粒)が見えて、
奥にはおかずが見えるなど、見える奥行きが広がります。

座りっぱなしで数時間作業をする方(デスクワーク)や
手元の細かい作業が多い方にもおすすめです。

そのため中間距離(2~3m)の室内を見渡すことは難しいというデメリットがあります。

 

 

 

 

 

 

次回も眼鏡についてお話します。

※倉敷市内の団体を対象に「大人」の見え方に関する出前講座を
 おこなっています。
 見えにくさに気づくチェックポイントや日常生活でできる
 セルフチェックの方法などをお伝えしています。
 出前講座をご希望の方がおられましたら、こちらからお申込みください。

参照:眼科ケア2024年26巻9号