前回に引き続き、65歳以上を対象に介護予防を実施している事業所から依頼を受けて実施した出前講座「目の疲れ」についてお話します。
前回ブログでは「目の疲れ」には主に4つの原因があることをご紹介しました。
セルフチェックの6.~10.に該当する方はもしかしたら、
「1.ピントが合っていない」原因として「眼鏡が合っていない」可能性があるというお話をしました。
眼鏡の上手な選び方とは
・目的にあった眼鏡の種類を使うことが大切
・見たいものとの距離が大切
眼鏡は見たい目的にあった眼鏡を使用することや,
見たいものとの距離が適切かどうかが大切になります。
たとえば、読書であれば「近用眼鏡」
例:40cmの距離で新聞を読む
事務作業でパソコンや手元の資料を見る場合は「中近、近近両用」など
例:テレビを見る距離が2m(中間距離)と本を読む距離が40cm(近距離)
パソコン画面との距離が60cm(近距離)とキーボードとの距離が40cm(近距離)
運転であれば「遠用,もしくは遠近両用」など
例:信号を見る(遠距離)、メーターを見る(近距離)
それぞれの目的に適した種類の眼鏡を選ぶことを大切になります。
今回は近用眼鏡についてお話します。
例えば、読書や、勉強、スマートフォン、PCを見るときなど、近くの距離30㎝で手元の資料などやパソコン画面との距離40㎝~60㎝ぐらいが見やすいという特徴があります。
距離に応じて例えば、30㎝近用や50㎝近用(PC用)など具体的にどのくらいの距離で近用を使いたいかについて、眼科で相談されることをお勧めします。
近用のデメリットは、近用レンズの眼鏡を掛けた状態では、中間距離や遠くが見えづらい点です。
近用が適応になる人とは・・・
・累進屈折力レンズ(遠近・中近・近々両用レンズ等)では視線の使い方が難しい人
・手元をしっかり見たい人
焦点が1か所に合うレンズで、近方視野は一番広く、しっかりと手元を見たい人に適しています。
次回も引き続き眼鏡についてお話します。
※倉敷市内の団体を対象に「大人」の見え方に関する出前講座を
おこなっています。
見えにくさに気づくチェックポイントや日常生活でできる
セルフチェックの方法などのお伝えしています。
出前講座をご希望の方がおられましたら、こちらからお申込みください。
参照:眼科ケア2024年9月号