前回に引き続き、65歳以上を対象に介護予防を実施している事業所から依頼を受けて実施した出前講座「目の疲れ」についてお話します。
「目の疲れ」の原因は主に4つあります。
1.ピントが合っていない→(出前講座「目の疲れ」について④、⑤、⑥、⑦)の
ブログに掲載しています。
2.目の病気が隠れている
3.見る環境が適切ではない
4.その他(目の酷使、ストレス、体の不調など)
今回は「2.目の病気が隠れている」についてご説明します。
以前ブログでご紹介した目の疲れ「セルフチェック」で
11~16に該当された方は、もしかしたら目の病気が原因で
目が疲れているかもしれません。
・目がしょぼしょぼする、ゴロゴロすることがある
・目が乾いた感じがする
・目が充血することがある
・涙がよく出る
・目がかすんで見えることがある
・屋外に出るとまぶしく感じることがある など
目の一生は年齢とともに変化します。
年齢別に目で気をつけたい疾患があります
20代~30代→ドライアイ、アレルギー
40代 →老眼(老視)、緑内障
50代 →白内障、加齢黄斑変性
目の病気は早期発見・早期治療が大切です。
自覚症状が「ない」ことが多いです。
緑内障は片目ずつ進行することが多いといわれています。
そのため、とくに徐々に視野が欠ける緑内障はどちらか良い方の目で視野が
欠けている方の目の視野をカバーしてしまうため、気づきにくいといわれています。
また緑内障や網膜変性については視神経や網膜が傷む病変ですが、
回復することは困難になります。
・40歳以降は年に1回は眼科受診しましょう。
緑内障については40歳以上で5%、日本の人口の割合で(20人に1人)が緑内障にかかっているといわれています。
・自覚症状があれば、眼科を受診されることをお勧めします。
次回も引き続き「目の疲れ」についてお話します。
※倉敷市内の団体を対象に「大人」の見え方に関する出前講座を
おこなっています。
見えにくさに気づくチェックポイントや日常生活でできる
セルフチェックの方法などのお伝えしています。
出前講座をご希望の方がおられましたら、こちらからお申込みください。
参考文献:日本眼科医会HP