吃音⑤具体的な支援(指導者向け)

 こんにちは、言語聴覚士Sです。

 今日は、授業中にできる具体的な基本の対応についてお話したいとい思います。

 以下にご紹介する事は、もうすでに先生方がご指導の中で実践されている事が含まれているかと思いますが改めて確認していただければと思います。

 

話し方のアドバイスをしない

 子どもが言いかけた言葉を先取りして続きを代わりに言う事は必要ありません。最後まで自分の言葉で話しきることが大切です。

 「ゆっくり」「おちついて」等のアドバイスも効果がないとされています。

 また、最後まで話せた時には話の内容に注目し自分の思いが伝わったことを経験できるようにして頂きたいと思います。

 吃音の子どもは自分が「吃音が出ずに話せたか」と言う事に注目しがちです。発言が出来た時は「スムーズに話せたね」「詰まらなかったね」等の言葉への評価ではなく「この発表は〇〇がよかった」等、内容についての評価をして下さい。

からかいは許さない

 子供たちの中で吃音や吃音に伴う動作等へのからかいや嘲笑は、他のからかいや嘲笑と同じように対応していただきたいと思います。 

 吃音についての知識や情報がない子ども達にも「わざとそういう話し方をしているのではないこと」、「自分の努力ではどうしようもないこと」など、を丁寧に説明していただきたいと思います。

斉読をする

 「吃音の話(指導者向け)③学齢期の吃音の特徴」でもお話しましたが、本読みなど他の人と一緒に読む(一斉読み)等の条件下では吃音はほとんど出ないのが特徴です。

 授業での音読は、クラス一斉の音読にしたり二人組の音読にしたりするなどの形をとってみると効果的です。

 5回のシリーズで更新させていただいた吃音の話(指導者向け)は、今回で終了です。今回の記事が吃音だけでなくことばに困り感のある子ども達に適切な支援や配慮が行き届くよう目配りされている先生方の目に留まったなら幸いです。

【おすすめ吃音関連サイト】以下リンクは外部サイトに移動します。

吃音ラボ

全国言友会(吃音(きつおん)のある人のセルフヘルプグループ)

参考書籍: 菊池良和, 吃音のことがよくわかる本, 講談社, 2015年

     吃音のことがよくわかる本

吃音④子ども達が受けたい支援(指導者向け)

こんにちは、言語聴覚士S です。今日は吃音がある子どもたちが受けたいと思っている具体的な支援について触れてみたいと思います。

 

吃音が残っても困らないように

 2~4歳の20人に1人。約5%が吃音を発症(発吃)するといわれています。

 発吃から3年で、その内男の子なら6割、女の子なら8割の子が自然と吃音が消えていきます。

 しかし、100人に1人は吃音が残ります。

 どの子が、自然に消えていくのか、長く続くのかは予測がつきません。

 しかし、学童期になってもなお吃音が自然に消えていない場合、吃音が長く続くかもしれないことを考慮し、子どもの近くにいる先生方だからこそ普段の授業から支援していくことが出来ます。

授業中にしてほしい支援 

 

 

 

 

 吃音があるからといって、すべての子どもが同じ支援を望んでいるわけではありません。まずは、どういった支援、配慮を望んでいるのか本人と話し、確認することが大切です。

・ことばの先取りをしない

・話し終えるまでゆっくりまつ

 特にこの2つは多くの子どもが授業中の支援として望んでいることがわかります。

 ことばがつかえて苦しそうだからと助けるつもりが、かえって子どもの話す意欲をそぐこともあります。

 聞き手が焦らず待つだけで、救われる子どもも多くいることを先生方に知っていただければと思います。

次回の吃音の話は、具体的な支援についてです。

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吃音③気になる子どもがいるとき(指導者向け)

こんにちは、言語聴覚士Sです。

気になる子どもがいるとき

 前回までに、吃音の具体的な症状と吃音の問題点を書かせていただき、「ことばの困り感のサイン」についてもご紹介しました。

 先生方は、改めて子どもたちの様子を観察してくださったことと思います。

 そこで、気になった子どもがいる先生もいなかった先生にも、今日は学齢期の吃音の特徴吃音以外も気になる子どもについて知っていただきたいと思います。

 

学齢期の吃音の特徴

 
 学齢期の吃音の特徴としては以下のようなものがあります。ただし、個人差がとても大きくすべてが当てはまるわけではありません。

波がある

 吃音の症状には波があります。吃音の波の周期は、個人差が大きいのですが1ヶ月から数ヶ月単位で良い時期と悪い時期を繰り返すことが多いようです。

吃音が出にくい場面と出やすい場面がわかれている場合があります。

 例えば、国語の時間の音読場面ではほとんど吃音が出てこない一方で、友達と雑談する時には吃音が多く出てしまう場合があります。また、その逆の場合もあります。

 園や学校では、吃音の症状が殆どみられないのに、家では症状が強く出ているという場合もあります。

  多くの吃音の人は、独り言をいう、動物や赤ちゃん等しゃべらない相手に対して話しかける、歌を歌う、本読みなど他の人と一緒に読む(一斉読み)等の条件下では吃音はほとんど出ません。

 

吃音の出やすい言葉と、出にくい言葉があるのも特徴です

 吃音の症状が出ることを避けるために、吃音が出にくい言葉に言い換えて遠回しな表現を用いたり(「日曜日」と言う代わりに「3日後に」)等の言葉を言い替える工夫をするようになります。

 工夫が全て悪いわけではありませんが、言いたいことをうまく伝えられない経験を積みかさねてしまう事にもつながる可能性もあります。

 

心理的な問題だけが突出して大きくなっている場合があります

 特に学年が上がってくると、本人が話し方の工夫や話す場面を避けることにより、吃音の症状は目立たなくなっていますが「言いたいことが言えなかった」等の思いをため込んでしまう事があります。

 先生や周囲の生徒が話し方が気になる、気にならないにかかわらず、本人の困り感に寄り添っていただきたいと思います。


吃音以外にも気になることがあるとき

行動面や学習面も気になる  

 吃音の子どもの中にも、吃音だけでなく行動面や学習面が気になる子どもや既に支援や配慮をされている子どももいるかと思います。

 吃音を持つ子どもの中にも、話し方だけでなく行動やコミュニケーションでも気になる子どももいます。

 さらに、併存する障害や疾患に合わせた支援や配慮も必要になります。

発音の誤りがある

 また、吃音の子どもの中の多くには発音の問題(構音障害)がある子どもも多くいます。

 吃音であっても、構音障害は訓練することでほとんどが正しく発音できるようになります。

 ただ、自分の発音に向きあう事が求められる構音訓練を行う事で吃音の症状が強くなることが時にあります。

 その為、子どもに負担がかかっていないかを見極めながら慎重に構音訓練を進めていくことが必要になります。

 吃音だけでなく、ことばの事で子どもが悩んでいる様子であれば、どのように対応するかご本人、保護者の方と話をしていただきたいと思います。

 そして、通級指導教室の先生や専門機関(言語聴覚士等)と連携の中で、どのような支援が必要か相談していただければと思います。

 次回の吃音の話は、吃音の子どもが受けたいと思っている支援についてです。

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吃音②吃音の問題(指導者向け)

こんにちは、言語聴覚士Sです。

前回は、吃音の症状について書かせていただきました。

今日は、吃音の原因と吃音による問題についてです。

吃音の発症原因

 結論から書くと、吃音の発症(発吃)の原因は不明です。

 今のところ「脳の働き方のくせ」と「ことばの急速な発達を促す環境」などが複数からみあっていることが分かってきています。

 

古くに言われていた

・左手矯正をした為

・幼児期に弟妹ができたための愛情不足

・激しく怒りすぎてしまったこと等虐待の兆候

・引っ越しが多く、環境が落ち着かない

・性格の問題

・運動発達の問題

・言葉が流暢でない事を本人に意識させたから

・吃音の真似をしたから

・身近に吃音の人がいたからうつった

・親の接し方やストレス

これらは、研究によって否定されています。


「吃音」の問題

 
吃音の問題には、大きく「言葉の問題」と「話し手の心理的な問題」、「周囲の誤解や偏見、過剰な反応による問題」 と分けられます。

言葉の問題」とは、前述した言葉の繰り返し、引き伸ばし、難発等のいわゆる「どもる」話し方の問題。

 

話し手の心理的な問題」とは、吃音によって、話す前に「うまく話せなかったらどうしよう」と不安になったり、吃音の症状が出たことで、落ち込んでしまったりする等の問題。

 
周囲の誤解や偏見、過剰な反応による問題」とは、吃音の話し方を「へん」、「おかしい」ものとしてからかいやいじめの対象としたり、「どもりは頭が悪い」「どもりはうつる」など科学的な根拠のないことをもとに吃音に対応したり、「ふざけている」「滑らかに話す努力をしていない」と本人の対応不足だと責めたりすること等の問題。

大きく分けて、これら3つを軸に吃音の問題の大きさをとらえていきます。

吃音の症状を根本的に治療することは難しくても、吃音による問題を軽減していくことは可能だと考えられます。

問題の大きさを3軸でとらえる

         菊池良和(2015)吃音のことがよくわかる本 講談社まず聞き手が、内容に注目して話をするようにする。

話し手は、吃音が出ても、内容を評価されることで話す意欲をなくさないでいられる。

聞き手が吃音でも大丈夫という姿勢で向き合いつづけていることで話す意欲を失わず、積極的に話しをすることができ、吃音の症状も軽減すると期待できます。また、話し方が変わらなくても悩みを減らすことは出来ます。

努力や訓練で吃音の症状はゼロにはなりません。聞き手である先生やクラスメイトの反応を改善することが、もっとも大切になります。

次回は、学齢期の吃音の特徴吃音以外も気になる子どもについて知っていただきたいと思います。

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吃音①基本的な症状

 今回は、吃音の基本的な症状とことばの事で困りごとを抱えているかもしれないお子さんのサインをご紹介します。

 

「吃音」とは

 

 吃音には、主に3つの症状により、滑らかに話せなくなっている状態を言います。

 

・繰り返し(=ことばの一部をくりかえす)

例:「ぼ、ぼ、ぼく」

          

・引き伸ばし(=ことばを引き伸ばす)

例:「きーーーのうね」

         

・難発(=なかなかことばがでてこない)

例:「・・・・・・りがとう」

 

 この3つ以外にも

 リズムをとるように体を動かしたり、叩いたりするなどの随伴症状があります。

 また、吃音の症状には波があります。吃音の波の周期は個人差が大きいのですが、1ヶ月から数ヶ月単位で良い時期と悪い時期を繰り返すことが多いようです。


ことばに困り感のあるサイン

話す時にリズムをとるように手を振る、足踏みする

話す時に顔をゆがめる、力(りき)

話そうとしてやめてしまう

授業で発表しようとしない

発表しようとして、自分から手を挙げたのに話そうとしない

友達と話をしようとしない

休み時間もひとりでいることが多い

音読などをあてられても、固まってしまう

いつも緊張している様子

ふざけて不自然な言葉をつかう

はなしているときにことばを「かむ」

「あのー」「えっとー」という言葉をいれながら話す

突然大きな声で話す

常にそわそわしている


    これらに似た様子が頻繁に見られる場合は吃音などの「ことばに困り感」をかかえているかもしれません。

 悩み事を知られたくなく、相談するように促しても打ち明けられない子どももいるかと思います。

 子ども達が、ことばの困り事を打ち明けられるように、ご家族の次に先生方が近くで寄り添っていただきたいと思います。

 

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参考書籍: 菊池良和, 吃音のことがよくわかる本, 講談社, 2015年

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関連記事

吃音のお話① 吃音のお話② 吃音の話③ お話しができる環境づくり

吃音の話③ お話しができる環境づくり

こんにちは。言語聴覚士Kです。

今日は「吃音の話③ お話しができる環境づくり」についてお話します。

5~6歳で8割のお子さんが自分の吃音に気付くと言われています。「お話しする意欲」を下げないような周囲の理解が必要になります。

自覚の有無については個人差があります。過度な心配は不要です

吃音への気付きが無い場合は、話し方への注意やアドバイスはしないでください。 🙂 (吃音の話②参照)

 

どもるときも、どもらないときも「ためらうことなく話すことができる」ことを目標としてください

 

 

 

 

🍎話し方への疑問や悩みを言い出したら、はぐらかさない

話し方のアドバイスをしない=意識させないことではありません。

日ごろからお子さんと会話をする時に、吃音の話をしてもよい雰囲気を作るのは良いことです。疑問や不安を傾聴し受け止めていきましょう。

例:「話しづらいときがあってもそのまま話していいよ。」「『お、お、おっ、かーさん』ってなってもお話してね。」等 の声掛けは「話しづらさ」の共感と「わかってくれている」の安心感を与えます。

吃音の話をしても悪くならないといわれています。吃音は悪いものと思わせないことが重要です。

🍎園とお子さんの様子を日ごろから共有する

園生活をより楽しく過ごすために園の先生の理解は欠かせません。家や園での情報交換は、お子さんの理解者を増やすことにつながります。

話し方へのからかいにはお友達に吃音について説明する等、大人の対応が必です。  

どのように対応するかは保護者、先生、専門機関(言語聴覚士等)との連携が必要となることもあります。

 

お子さんの成長と共に、ことばでのコミュニケーションを楽しんでください。

 

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関連記事 ことばの相談について

     吃音のお話① 

     吃音のお話②

 

吃音のお話②

こんにちは。言語聴覚士Kです。

今日は「吃音の話② 関り方について」についてお話します。

前回の「吃音のお話①」で

吃音症状があっても、一喜一憂しないこと

話し方ではなく内容やお子さんの話したいことに注目する

話したいきもちを育てることが重要

と、お伝えしました。

実際にお子さんの吃音症状で来所された方々はいろいろと心配されています。

吃音があるお子さんの話したい気持ちを育てるにはどうすればいいか?

関わり方のポイントについてお伝えします。

 

お子さんに話しかける時

吃音の有無に限らず、幼児期のこどもは、ことばの処理能力が発達途上です。大人の話(量や速さ)を短時間で処理して「聞く」、「理解する」、「話す」の機能を同時に使うのは難しいことです。

🍎ゆっくり話す

🍎短くわかりやすく話す

🍎お子さんが話し終えてから少し間をおいて話しはじめる

🍎答えやすい問いかけをする

 

お子さんの話を聞く時

お子さんの話したいきもち(意欲)を優先してください。話したいことを話すのは楽しい経験なのです。お子さんはお話が伝わったという達成感からまた話したいと思うようになります。

🍎話が終わるまで待つ

➡話し終えた(伝わった)ことが達成感につながり、また「お話したい」と思うようになります。話しにくそうでも、まだ話したい気持ちがあるときはうなずく等して待ってください。

🍎吃音がでても心配そうな顔をしない

➡親こそ「どもってもいい」という思いが必要です。

🍎話し方への注意やアドバイスはしない(「ゆっくり」、「もういちどいって」)

➡スムーズに話せない自分はよくないと勘違いして話すことをさけるようになるかもしれません。

🍎話の途中で言いたいことを先取りしない

➡話したい気持ち(意欲)を損なわないためです。

🍎話の途中に、ことばがなかなかでてこなくなったときはこどものことばを繰り返す

➡こどもの言ったことばを復唱することで「ここまではわかったよ」というサインになり、こどもは先に話をすすめることができます。  😊

 

生活面で気をつけたいこと

 

🍎生活のペースは、できるだけゆっくりを意識する

🍎1日に少しでもゆったり向き合う時間をつくる

➡忙しい時間に限って、かまってほしがるもの。そんなときはあとでも大丈夫です。

自分の話を聞いてもらえるという安心感は話す意欲を高めることへとつながります。

🍎きょうだいがきそって話そうとするときは、順番にする

🍎吃音の話や自分の困ったことを話せるような雰囲気をつくっていく

➡日ごろから「楽しいこと」「変だなと思ったこと」「困ったこと」などのお話ができるよう環境づくりをしてください。

🍎心配な時は医療機関、専門機関に相談してみる

➡吃音の正しい知識や関わり方を知ることで吃音を増やさないこと(注:「吃音を治す」ではありません)はできます。不安やどう対応すればよいかわからないときは相談をおすすめします。

 

次回は、「吃音の話③ お話ができる環境づくり」について お話します。

 

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参考書籍: 菊池良和, 吃音のことがよくわかる本, 講談社, 2015年

     吃音のことがよくわかる本

関連記事 ことばの相談について

                  吃音のお話①

     吃音のお話③

吃音のお話①

こんにちは。言語聴覚士Kです。

今日は「吃音の話① 基礎知識」についてお話します。

吃音(きつおん)とは ? 言いたいことがあるのに、そのことばがスムーズに話せないことです。一般的にはどもるともいいます。

たくさんのことばを覚え、おしゃべりが増えてくる2歳~5歳頃に始まることが多く、幼児の約20人に1人の割合でみられます。

ことばがどもるとは、

繰り返し(=ことばの一部をくりかえす)

例:「ぼ、ぼ、ぼく」

          

引き伸ばし(=ことばを引き伸ばす)

例:「きーーーのうね」

         

難発(=なかなかことばがでてこない)

例:「・・・・・・りがとう」

等の症状のことを言います。

また、話す時に手を振る、足踏みする、顔をゆがめる、力む、話すのをやめてしまう等の随伴症状もあります。

特徴に、話しやすいことば話しにくいことばがあります。

日や場所によって、出たり、出なかったり変動します

吃音にはがあります。

 

吃音になる原因は ?

はっきりとわかっておらず、確実な治療法も確立されていません。

吃音の相談で、よくある質問に

「母親が妊娠中で関わる時間が減ったから…」、「引っ越ししたから…」「両親が仕事に行き始めたから…」、「トイレトレーニングをしすぎたから…」等

環境の変化や両親のしつけについてが原因ではないか?と尋ねられますが、それは違います。

吃音がではじめたきっかけ原因は関係ありません。

親の接し方やストレスで吃音になったという考えは誤りです。

 

吃音は治るの ?

約8割は自然治癒しますが、2割のお子さんは幼児期を過ぎても吃音が続くといわれています。

吃音が続く可能性が高いお子さんの特徴として「女の子より男の子」、「家族に吃音のある人がいる」「吃音が始まってから3年以上たっている」が挙げられていますが、予後については予測不能です。

吃音にはまだまだわからないことが多く症状が変化する為不安になるかと思います。

ただ、お子さんは日々成長しています。覚えたことばを伝える経験は重要です。

この時期は、吃音症状があっても、一喜一憂しないことが大切です。

話し方ではなく内容やお子さんの話したいことに注目してみてください

吃音があってもなくても言いたいことが最後まで言える

また 話したいきもちを育てること重要です。

 

では、聞き手となる私たちがどのように関わっていけばよいか?

次回は、「吃音の話 関り方について」「吃音の話 お話できる環境づくり」の話をしたいと思います。

 

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関連記事 ことばの相談について

     吃音のお話②

     吃音のお話③

                 吃音①基本的な症状

     吃音②吃音の問題(指導者向け)

     吃音③気になる子どもがいるとき(指導者向け)

     吃音④子ども達が受けたい支援(指導者向け)

     吃音⑤具体的な支援(指導者向け)