吃音だけでなく様々理由によって配慮が必要な場合、筆記試験や面接で合理的配慮を申請することが出来ます。
配慮の内容は、障がいや疾病によってそれぞれです。
中学・高校入試の面接で合理的配慮を受けたい
岡山県立高校の入試でも多くの学校で面接があります。
県立中学校の入試では、4校とも面接がありますが、事前の相談によって合理的配慮を受けることが可能です。
吃音に対しての面接時の合理的配慮の例は以下が挙げられます。
・ことばが詰まっても話しの続きを促さない
・大きな声を促さない
・面接時間の延長
・筆記での対応
配慮事項については
適正検査及び面接を受験するに当たり、病気や傷害等等の事情により時別な配慮を必要とする場合、保護者は、事前に志願校と十分に相談する。
とあります。
また、文部科学省では
(高校入試を実施側に求められる対応)
〇医師の診断書の発行に時間を要する場合等もあることから、申請方法等の明確化を図ること。⇒ 申請方法(申請時期、申請先、必要な書類など)、決定時期、再申請の方法など
〇合理的配慮は一人一人の障害の状態や教育的ニーズに応じて決定されるものであることから、申請を不許可とする場合は、その理由を具体的に説明する必要があること。
〇受験上の配慮事項を決定するにあたっては、中学校において行われている配慮や支援の内容が参考になることから、中学校と高等学校が連携を図るなどして、積極的に情報共有を行うこと。
と合理的配慮を受ける際に医師の診断書を発行するには時間がかかる為、どのような書類を準備すればいいのか、入試を実施する高校側が明確にすることを求めています。
どのような書類が必要か、まずは在学校を通して中学校、高校に問い合わせてみてください。
大学入試の面接で、合理的配慮を受けるには
大学受験においての合理的配慮の申請は、各大学のホームページに申請方法が記載されています。
例えば倉敷市立短期大学では、募集要項の令和5年度学生募集要項 38ページに合理的配慮について記載されています。大学の多くは出願前に早めに相談することが求められていますので、志望する大学に予め何が必要なのかも含めて相談の連絡をすることをお勧めします。
各種検定について
受験する検定によっても配慮が受けられる場合があります。
まず、どのような書類が必要なのか?どのように申請するのか?各検定の協会のホームページで確認してみましょう。
言語聴能訓練室は、医療機関ではなく医師もいないため、診断書等は書けませんが、かかりつけの先生や学校の先生に、吃音について「どのように説明したらいいのかな?」など、お悩みの場合にはご相談ください。
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参考書籍:菊池良和著,吃音の合理的配慮,学苑社,2019
参考・引用HP:学苑社HP