まだまだ、色々なことが心配な日々が続いていますが皆さんお元気ですか?
言語聴覚士のSです。
発音のお話③発音を育てる生活動作と遊び でもご紹介した「うがい」についてお話したいとおもいます。
「うがい」は発音の相談に来られた方に、おうちで練習してみてください。
とお伝えすることがあります。
それは、主に「カ行」の発音の口の動きと「うがい」の時の口の動きに共通点があるからです。
でも、意外と「うがい」子どもにとっては難しいことなので、スモールステップでゆっくり練習してみてくださいね。
ぶくぶくうがい、ガラガラうがいどちらのうがいも、食べたり話したりする為に口を動かす力の発達と関連があります。
ブクブクうがい(口の洗浄)は、3歳から4歳でできるようになるそうです。
ガラガラうがい(のどの洗浄) は、奥舌で水が喉に流れていかないようにふさぎながら、息をはきながら行うため、ブクブクうがいに比べて難しい動作です。
だいたい4歳から5歳児でできるようになるそうです。
3歳を過ぎてきたら、「ブクブクうがい」から「ガラガラうがい」と徐々に練習していくと、色々な舌の動きを経験することができます。
[ブクブクうがい]
①口に水を含んで、そのまま飲む
②水を飲んでから「ペー」と言いながら吐き出すまねをする。
③一旦、口の中に水を貯めて「ペー」と吐き出す。
④口の中に貯めた水を両側の頬を同時に動かして吐き出す。
⑤口の中に貯めた水を左右の頬を交互に動かして吐き出す。
[ガラガラうがい]
①水を口に含んで上を向く練習から始めます。このとき、この時、舌の奥で喉をふさぐ動きをします。
②ごっくんと飲み込んでしまわなくなったら、上を向いたまま、口を開けて息を出す練習をします。ゴロゴロと軽い音がするくらいで充分です。
難しければ、少量の水から練習しましょう。
③水でむせたり、ごっくんと飲みこんだりしてしまわないようなら、息を吐く力を強めます。 ガラガラという音が出せる様に練習します。
簡単なようで、意外とむずかしい「うがい」
まずは、おうちの人と一緒に真似するところからやってみてくださいね。
また、最初はびちょびちょになるかもしれないので、入浴中など濡れてもいい場所、いい服装でやってみてください。
そして、うまくできなくてもがんばれたら褒めてあげましょう。
参考HP
日本歯科医師会