こんにちは。言語聴覚士Kです。
今日は「吃音の話③ お話しができる環境づくり」についてお話します。
5~6歳で8割のお子さんが自分の吃音に気付くと言われています。「お話しする意欲」を下げないような周囲の理解が必要になります。
自覚の有無については個人差があります。過度な心配は不要です。
吃音への気付きが無い場合は、話し方への注意やアドバイスはしないでください。 🙂 (吃音の話②参照)
どもるときも、どもらないときも「ためらうことなく話すことができる」ことを目標としてください。
🍎話し方への疑問や悩みを言い出したら、はぐらかさない
話し方のアドバイスをしない=意識させないことではありません。
日ごろからお子さんと会話をする時に、吃音の話をしてもよい雰囲気を作るのは良いことです。疑問や不安を傾聴し受け止めていきましょう。
例:「話しづらいときがあってもそのまま話していいよ。」「『お、お、おっ、かーさん』ってなってもお話してね。」等 の声掛けは「話しづらさ」の共感と「わかってくれている」の安心感を与えます。
吃音の話をしても悪くならないといわれています。吃音は悪いものと思わせないことが重要です。
🍎園とお子さんの様子を日ごろから共有する
園生活をより楽しく過ごすために園の先生の理解は欠かせません。家や園での情報交換は、お子さんの理解者を増やすことにつながります。
話し方へのからかいにはお友達に吃音について説明する等、大人の対応が必です。
どのように対応するかは保護者、先生、専門機関(言語聴覚士等)との連携が必要となることもあります。
お子さんの成長と共に、ことばでのコミュニケーションを楽しんでください。
【おすすめ吃音関連サイト】以下リンクは外部サイトに移動します。
全国言友会(吃音(きつおん)のある人のセルフヘルプグループ)
参考書籍: 菊池良和, 吃音のことがよくわかる本, 講談社, 2015年
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