3歳児健診での聞こえのチェックの大切さ①

3歳児健診で聞こえのチェックがあります。お家での検査やアンケートを行い、健診会場で聞こえのチェックをすることは、軽度・中等度の難聴がないかを見つけ出すために大切なことです。

軽度・中等度の難聴は、普通の声や大きな音は聞こえているのですが、音を正しく聞き分けることや、にぎやかな場所で話を聞くことが困難になってしまいます。
言葉の子音を正しく聞き分けることが難しかったり、集団生活での会話や指示を聞くのが難しい状態なため、自信がないことが増えたり、社会性の発達にも影響を及ぼすことがあると言われています。

聞こえにくさを健診で見つけておくことで、治療ができたり、聞こえにくさを軽減したりすることができ、言葉の発達が遅れないように早期に介入することができます。

出産時に新生児聴覚スクリーニングを受けられているお子さんも増えていますが、その後、疾患などにより難聴になることが稀にありますので、3歳児健診で聴覚についてしっかりチェックしていきましょう。特に、片耳難聴や痛みの出にくい滲出性中耳炎による聞こえにくさは、おうちの人でも気付きにくいため健診をぜひ受けていただきたいと思います。