子育て支援センターなど外出先でのお子さん同士のおもちゃの貸し借り場面で
大人はどれぐらい介入すればいいのかわからないという相談を受けます。
確かに、こども同士での玩具の貸し借りは簡単ではないと思います。
「おもちゃの貸し借りで大人がどれくらい介入するかは
こどもの発達(成長)段階によって異なります。」
社会のルールと気持ちのコントロールが必要となる玩具の貸し借りでは、
物の共有や友達と一緒に遊ぶことが苦手なお子さんは、順番などのルールを守ることは難しいと思います。
こどもの発達と気持ちに寄り添いながら、関わってあげることが重要です。
お母さん達はこどもの発達と気持ちに寄り添った声掛けをしています。
例えば、
子:「いやだ」とおもちゃを貸せない場合、
母:「いやだって、ごめんね。」(代弁する)
「いま、遊び始めたばっかりだから、もう少し待ってね」(理由の補足)
「こっちはどうかな?」と他の玩具を差し出してみる(新しいものへの興味を持たせる)
「少し待って、順番にして一緒に遊ぼう」(一緒に遊ぶ楽しさに気付かせる)
等の関わりをしています。
こどもの気持ちを代弁しながら、社会のルールの大切さを伝えています。
力づくで取る、手が出てしまう、泣き叫ぶなどの行動には大人が介入し、いっしょに言ってみる、待つなどしてみてください。
通いなれた場所や、なじみのある大人や友達には伝えやすいので、
お片付けをする、職員に玩具を返す時「ありがとう」を言う、「どうぞ」「かして」と言う、順番を待つ等、やってみましょう。
物を共有し一緒に遊ぶことの楽しさがわかってくると、
やってみたいから「貸して」と言ってみよう、待ってみよう、ともだちと一緒に遊びたい、など感じ、次の行動を選んでいます。
こどもは楽しいことが好き。いろんな遊びを経験して成長します。
関連 譲り合う 参照 コミュニケーションを豊かにするために①②参照