「あとでね」「これ(おかず)たべたら、バナナをたべようね」などの声掛けがわかかり始め、交渉表現を理解し始める年齢は2歳前後です。(個人差は有ります)
そして、
こどもが交渉表現を使い始めるのは、3~4歳代以降です。(個人差は有ります)
当施設でよくある親子の交渉風景です。
こども「こうえん、いきたーい」
おかあさん「おべんきょう終わったらね。」
こども「おべんきょうのあとに、こうえん いい?」
おやこ「おやくそくだね」 😛 😛
交渉には
ルールを守ること、気持ちの折り合いをつける能力が必要です。
日ごろから こども、大人 どちらかが一方的な言うことに従う関係性ではなく相互的な関係性をつくっておくことが前提になります。
譲り合うことや約束を守る経験を積むと、互いの達成感につながっていきます。
話は戻りますが、もしお勉強後にこどもがこうえんに行く約束を忘れていた場合
(可能な状況ならば)
「こうえんに行くお約束はもういいの?」と振り返りを促してみてください。
お互いに約束を守ろうとすること、お互いに気持ちの折り合いつける経験は大事です。
約束を守れない、こどもが納得できない(気持ちのコントロールが難しい)時は、「おかあさんも、残念だよ。」等、きもちを共感すると切り替えやすくなるかもしれません。
「またね。」「今度はできたらいいね。」「つぎは、お約束ね。」等、見通しを持たせる言い方で伝えてあげてください。
要求がない、やりたそうだけど自分から言えない等、こどもの場合は自分で選ぶ自発的な言動をする)経験を積むことから行ってください。(インリアルアプローチ/コミュニケーションを豊かにするために①:参照)
少し我慢してもよかった、楽しかったという経験を積み重ね、交渉が上手にになると思います。
まずは親子でやってみてください。
自分のしたいことが100%思い通りにならないのは、こどももおとなも同じです。
交渉表現を含んだやりとりが大人とできると、こども同士でもできるようになっていくでしょう。
参考書籍:湯汲英史,小倉尚子,一松麻実子,藤野泰彦:発達障害のある子どもと話す27のポイント わかりたい気持ちを高めるために,かもがわ出版,2011
関連ブログ:
インリアルアプローチ/コミュニケーションを豊かにするために①