今回は、気持ちのことばを育てる、気持ちのことばを伝えるについてお話します。
気持ちの言語化ができると感情のコントロールにつながっていきます。
定型発達で3歳くらいの言語能力で気持ちのことばの表現ができます。(個人差はあります。)
こどもがことばを使わなくても、表情や態度で思っていることは大体わかりますが、お互いに気持ちを伝え合うことが、コミュニケーションUPにつながります。
気持ちのことばとは、姿かたちをもたない抽象語のことです。
例えば、たのしい、すき、うれしい、きらい、おどろく、こわい、かなしい、さびしい、おどろく、こまる、はずかしい 等です。
ことばで伝えるのが、出来ないお子さんには、同じ表情をまねっこしてもらう などいろんな表現をしてみてはどうでしょう。(どんなかお 参照してください。)
あそびをきっかけにお子さんがいろんな気持ちに気付くといいですね。
ポイントは、伝えたい意欲を高めること、聞き手がしっかり待つことです。
(伝えたい気持ちについて 詳しくは お話をする力の3要素を参照ください )
好きな絵本やテレビを見ているときに、登場人物の立場になって、気持ちのことばを聞かせて(代弁)あげてください。
例)
おとな「うさぎさん わらってる?たのしい?かな?」
こども「たのしい」
おとな「ぞうさん、ひとりだね。かなしいかな?さびしいかな?」
こども「かなしい。ひとりいや。」
おとな「ぞうさん、かなしいね、ひとりいやだね。」
まずは、いろんな気持ちを育てて、お互いにに伝えていきましょう。
参考書籍:湯汲英史,子どもが伸びる関わりことば26 ー発達が気になる子へのことばかけ,2006
湯汲英史,小倉尚子,一松麻実子,藤野泰彦:発達障害のある子どもと話す27のポイント わかりたい気持ちを高めるために,かもがわ出版,2011