乳歯は、抜け替わるから虫歯になってもいい、というものではありません。
虫歯が進行していくと歯の痛みだけでなく歯が溶けていきます。
そうなると、前歯で食べ物をかじりとれなくなったり、奥歯で食べ物をすりつぶせなくなります。
食べにくさや、痛みから柔らかい物しか食べられなくなってしまいますよね。
唇や舌を使う経験をする機会をみすみす減らしてしまうのです。
「歯磨きを泣いて嫌がるからできない。」
と思われている方もいるかもしれませんが、子どもは自分からお口の中に物が入ってくる練習を指しゃぶりや玩具しゃぶりでもしていますので、スモールステップで歯磨きに慣れていきましょう。
しっかり見守りができる環境であれば歯ブラシを子どもが自分で持ってもいいでしょう。口の奥に突き刺さりにくく設計された歯ブラシが今は発売されています。
「初めての歯ブラシ」と検索してみてお子さんに合ったものを探してみてくださいね。
まずは、玩具かじりのように安全に配慮された設計の歯ブラシを自分でなめたりかじったりするところから始めてみるといいかもしれません。
機嫌がいいときに、大人が手伝いながら少しずつ慣れていきましょう。
美味しい味の子ども用ハミガキペーストもいいですね。
歯磨きを始めるのに「早すぎる」はありません。
歯磨きをどうすすめていけばいいか悩んだ時は、市の乳幼児健診などを機会に歯科医師や歯科衛生士の方に相談してみるのもいいでしょう。
関連記事 発音を育てる(うがい)
参考書籍:金子芳洋ほか,上手に食べるために(発達を理解した支援),医歯薬出版株式会社,2005