体の発達と同じように、食べる機能にも発達の順番が有ります。
お口の動きは、体の動きの発達に比べて見えにくいため、どのくらいの成長段階なのか分りにくいですよね。
ハイハイをしている赤ちゃんが走れないのと同じで
お口の発達が未熟な子に大人と同じものを食べさせるのは無理があります。
例えば、離乳食を始めたばかりの赤ちゃんには、おにぎりやパンはまだまだ食べられません。
育児書に書かれた離乳食の時期を参考にしつつ、子どもの口の動きからどの時期に食事を進めていくかを決めていけるといいですね。
食べる機能の発達
時期は個人差がありますが、発達の順番は下のように進みます。
体の発達と同じように一気にジャンプして、突然大人と同じご飯が食べられるようにはなりません。
正しい「食べる動き」を繰り返して経験することで、ゆっくり時々休みつつ、その子のペースで発達が進んでいきます。
哺乳期 ミルクを吸って飲む
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離乳食初期 唇を閉じて、食べ物を取り込んでから飲み込む。
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離乳食中期 舌と上あごで押しつぶす
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離乳食後期 歯や歯茎ですりつぶす
参考書籍:金子芳洋ほか,上手に食べるために(発達を理解した支援),医歯薬出版株式会社,2005