本日も、こどもの出前講座でお話している講話の内容について
お伝えします。
第4回目は、こどもの見え方に影響する原因のひとつ、
「目の位置が不安定(斜視)」についてお伝えいたします。
前回(第3回)は、目のピントが合っていない状態
(近視・遠視・乱視)についてお伝えしました。⇒ブログはこちら
今回は、ものを見るときの「目の向き」についてのお話です。
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「こどもの見え方」と「家庭での見え方チェックポイント」
●斜視(しゃし)とは
【目の位置と見え方】
わたしたちがものを見るときは、左右の目を同じ方向に
向けて見ています。
片方の目が別の方向を向いている状態を「斜視」と
いいます。
目の位置は、生後6か月頃から安定して定まってくる
言われています。
生後3〜5か月頃から、左右の目を一緒に使って
ものを立体的にとらえる力(両眼視)が育ちはじめ、
4歳頃には大人と同じくらいのレベルに達します。
※発達には個人差があります。あくまでも目安です。
【斜視の種類】
目👀がどちらの方向にずれているかによって、
次のように呼び分けられています。
1 内斜視
片方の目が内側(鼻の方)に寄る
2 外斜視
片方の目が外側(耳の方)に向く
3 上下斜視
片方の目が上、または下にずれる
いつもずれているものだけでなく、眠いときや疲れた
ときなど、ときどきずれるタイプの斜視もあります。

【斜視のようで、斜視でないこともあります】
目の内側(鼻側)に見える白目の量が左右で違うと、
黒目が内側に寄っているように見えることがあります。
見かけ上は視線がそれていて斜視のようにみえますが、
実際には両眼の視線がそろっている状態を「偽斜視」といいます。
見分け方のひとつに、カメラのフラッシュを使う方法があります。
正面からフラッシュを使って写真を撮ると、黒目の中心に光が
反射して写ります。
左右とも黒目の中心に光が写っていれば、目の位置は
まっすぐ向いていると考えられます。
ただし、写真だけで判断できるものではありません。
気になるときは眼科で確認してもらってください。

【こどもの場合に気をつけたいこと】
こどもの目は、視力も、両目を一緒に使う力も、
まだ育っている途中です。
目の位置がずれた状態が続くと、ずれているほうの目が
使われにくくなり、視力の発達や、立体的に見る力に
影響することがあります。
また、こどもの場合は「見えにくい」「見えづらい」と
自分から言葉で伝えることが難しいため、気になるしぐさから
まわりの大人が気づいてあげることが大切になります。
健診は、斜視に気づく機会のひとつとされて
います。気になることがあるときは、眼科で相談することや
その他の相談のタイミングとして、1歳6カ月児健診や3歳児健診の場で
相談していただくこともできます。
【気になるしぐさチェックポイント】
★正面から写真を撮ったとき、左右の黒目に写る光の位置が
違って見えることはありませんか?
⇒左右で光の位置が違って見えるときは、目の位置が
ずれていることもあります。
★眠いときや疲れているときに、目の向きが変わって
見えることはありませんか?
⇒ときどき目の位置がずれることもあります。
どんなときにずれるのか、どちらの目がずれるのかを
見ておいていただくと、ずれている時の写真があると相談のときに役立ちます。
★明るい屋外に出たときに、片方の目をつむることは
ありませんか?
⇒まぶしがって片目をつむる「しぐさ」が、目の位置と
関係していることもあります。実はこれは、ときどき目が外側にずれる
というタイプの斜視のサインかもしれません。
(お子さんの癖の場合もあります。)
★ものを見るときに、顔を傾けたり、あごを上げ下げ
することはありませんか?
⇒お子さんの癖の場合もありますが、目がずれていることで
見やすい向きをさがしていることもあります。

気になる見え方の「しぐさ」や「くせ」があれば、
まずはご家庭でお子さんの様子を見ていただき、
継続するようであれば、眼科での相談・受診や
1歳6カ月児健診や3歳児健診の
機会に、相談いただくことおすすめします。
視能訓練室では倉敷市民の方を対象に相談を受けております。
こどもの見え方について気になることや相談したいことなど
ございましたら、電話やメールでの相談を受け付けています
ので、お気軽にご相談ください。
次回(第5回)は、「見え方に影響する原因③ 目の病気」に
ついてお伝えする予定です。
参照先:日本眼科医会 3歳児健診における視覚検査マニュアル
日本小児眼科学会 こどもの眼の発達
日本弱視斜視学会
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