こどもの「ことば」は生活の中でコミュニケーションをとりながら育ちます。(ことばの発達とメディア:参照)わたしたちは、コミュニケーション能力を伸ばすためにいっしょにする状況は大事だと考えています。
今回は「いっしょにする」についてお話したいと思います。
「いっしょに」のことばの意味を理解できるのはだいたい2~3歳頃からです。
はじめてのことに不安を感じやすい、また人見知りがあるお子さんに「おかあさんといっしょだよ。」と伝えると前に一歩踏み出せる気持ちになれるかもしれません。
うたのおにいさんとおねえさんがでる番組のタイトルにも使われていますね。
こどもにはイメージの良いことばなのでしょうか?
「いっしょに」は、人への興味を持たせ社会性を育てることば として子育てに必須な声掛けのことばの1つなのです。
私たちは、言語訓練の始まりと終わりの挨拶はいっしょに言います(斉唱)。また、帰る時には「いっしょに帰ってね」「手をつないでいっしょに帰ってね」と子どもに声かけをしています。
いっしょにいろんなことをすることで確認する力も育っていくと思います。
いっしょにすることって?例えば?
🍎手をつないでいっしょにあるく
歩き始めは手をつなぐことができても、興味あるものが視界に入るとすぐ手を放すことがあった時に「いっしょだよ。いっしょに行こうね」「いっしょに早くあるこうよ。」などと声かけをしてみてください。歩調を合わせることができるようになったら、(手を放して)横に並んで歩けるといいですね。
以前、おうちでできるあそび として紹介した新聞電車もぜひしてみてください。(ことばあそび⑤新聞電車 参照)
🍎いっしょに数える
お風呂やゲームで数えるなどの時は、数えることに夢中で初めから最後まで同じテンポで数えることが難しいかもしれません。数の理解がまだできないお子さんも、一緒に言い終わるなどを目標するなどして待つ場面をつくってみてください。
繰り返すことで周りの様子を意識し確認できるようになっていくと思います。
参考書籍:湯汲英史,子どもが伸びる関わりことば26 ー発達が気になる子へのことばかけ,2006
湯汲英史,,小倉尚子,一松麻実子,藤野泰彦,発達障害のある子どもと話す27のポイント わかりたい気持ちを高めるために,かもがわ出版,2011