吃音があるからといって、すべての子どもが同じ支援を望んでいるわけではありません。まずは、どういった支援、配慮を望んでいるのか本人と話し確認することが大切です。
・ことばの先取りをしない
・話し終えるまでゆっくりまつ
特にこの2つは多くの子どもが授業中の支援として望んでいることがわかります。
ことばがつかえて苦しそうだからと助けるつもりが、かえって子どもの話す意欲をそぐこともあります。
聞き手が焦らず待つだけで、救われる子どもも多くいることを知っていただければと思います。
吃音が残っても困らないように
2~4歳の20人に1人。約5%が吃音を発症(発吃)するといわれています。
発吃から3年で、その内男の子なら6割、女の子なら8割の子が自然と吃音が消えていきます。
しかし、2割から4割は吃音が残ります。
どの子が、自然に消えていくのか、長く続くのかは予測がつきません。
しかし、学童期になってもなお吃音が自然に消えていない場合、吃音が長く続くかもしれないことを考慮し普段の授業から支援してもらえるよう、学校の先生とも話ができるといいでしょう。
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【おすすめ吃音関連サイト】以下リンクは外部サイトに移動します。
全国言友会(吃音(きつおん)のある人のセルフヘルプグループ)
参考書籍: 菊池良和, 吃音のことがよくわかる本, 講談社, 2015年