指さしは非言語コミュニケーション手段の1つとしてことばの発達に大きく関係しており、コミュニケーション場面で受信と発信どちらの場面にも使うことができる動作です。
生まれてから人とかかわる、物とかかわる、物を仲立ちしとしてかかわる経験をしていく中で指さしの意味も変わってきます。
見つけたものを指さす、自分の欲しいものを指さす、何かを見つけた時に「あっ」と指さしながらおかあさん(他者)を共感するようにみるなどがあります。
指さしが出始めの頃は、お子さんの一方的な動きとなりがちです。でも、お子さんの指さしに大人が「ワンワンだねぇ」「おさかなさん、いなくなったね」などの関わりを繰り返すことで他者や物への興味が広がり、注目が続くようになっていきます。
「わかったこと」「伝えたい気持ち」を増やすことは、ことばの発達にもつながっていきます。
受信の指さしは、
「電車どれかな?」の問いかけに指さしで応じる。また走り去った方向を一緒にみて指さしをする。などです。例えば、ことばをしゃべらなくても、離れたところにいる電車を指さして、やりとりができますよね。
大人:「電車どこ?」
大人:「あっちにいったね。」
こども:「た」電車の向かった方を指さす
応答の指さしは、物を仲立ちしとしてかかわる三項関係が成立しており、こちらの問いかけを理解し、応えて伝えようとする能力が必要です。
指さしは興味や関心、要求、応答が含まれる反応で、視線や注意を向けるようにお互いに促し、情報の伝達をしやすくする動作です。
指さしをつかって「わかったこと」「伝えたい気持ち」をお互いに伝えてみましょう。