赤ちゃんが「ぶぶー」「まんま」など二つ以上の音を発することを「喃語(なんご)」といいます。
喃語は言葉の発達過程にみられ「コミュニケーションの始まり」でもあります。赤ちゃんと楽しくやり取りしてみましょう。
喃語が出るまでの過程
泣く
生後間もなくから、赤ちゃんは泣くことで「気持ちわるい!」「お腹すいた!」と泣くことで知らせてくれますが、まだこの段階では不快な事を知らせているだけで「おしめを変えてほしいんだー!」と、してほしいことを知らせようとしているのではないそうです。
それでも、泣けば「気持ちよくしてくれる」「お腹いっぱいにしてくれる」と言う事知っていく大切な機会になります。
クーイング
生後2ヵ月頃を過ぎると、「あー」「くー」とご機嫌に声を出すようになります。
徐々にあやされると笑ったり、手足をバタバタしたりするようになります。
赤ちゃん自分から、身近な大人に笑いかけたりとするようになるのもこの頃です。
赤ちゃんの声をまねしたり「ごきげんだね」と優しく返事することでコミュニケーションをしましょう。
赤ちゃんも、大人の声や動きをまねたりしてやり取りらしい関わりができるようになってきます。
喃語
4~6ヵ月頃以降。首も座り自分の体を支える力がついてくると喃語が出始めます。
唇や舌を使っての「ぶー」「だー」から次第に「あむあむ」「んまんま」などの色々な音を出すようになります。
喃語は、人とのコミュニケーションの楽しさを知っていく第一歩です。意味のない音に聞こえますが、クーイングの時と同様に声を真似たり、返事をしてあげながら声を出すことを楽しめるように相手をしてあげましょう。
中川信子,心の相談医「子どもの心とことばの育ち」日本小児科医会,2019
阿部五月, 藤永 保,田中規子(2001) 発達初期の理解語彙の獲得(Ⅱ) 家庭訪問調査(1)
関連記事